スタディツアーについて

元ACEF会長/ 元東京女子大学学長
隅谷三喜男

02tour03-Sumiya2000みなさんは、バングラデシュという国をどのようにイメージしておられるでしょうか。アジアのことを勉強すると、世界の最貧国のひとつということを知ります。さらに毎年の洪水と栄養失調の子どもを思い浮かべるのではないでしょうか。確かにそうです。しかし、スタディツアーに参加し、帰国した学生は、異口同音にバングラデシュの美しさ、人々の、特に子どもたちの心の暖かさを讃えます。第1回ACEFスタディツアーは、1991年8月に始まり、すでに20回を超えていますが、幸いなことに一度の事故もなく、1人の脱落もなく、参加者のほとんどの方々が、もう一度行きたいと熱望するほどです。

ACEFスタディツアーの特徴は、学生が中心ですが、様々な年令層も加わり、朝夕の礼拝、そして子どもたちなどと遊び、夕礼拝の後でシェアリング(その日にあった事を共に話し合う)をすることです。日本における日常生活では、立ち止まってじっくりと「人生の意味や目的」を先輩の方々を交えて語り合う事など稀ですが、激動のバングラデシュにあって、静かに聖書からの語りかけに耳を傾けながら、語り合い、祈り合いつつ、自らの生き方に思いを馳せる毎日です。本当にすばらしい事です。このスタディツアーの中から、大学院、外国留学を経てアジア研究者になった方、JICAなど国際協力機関で働いている方など、多くの人材が生み出されています。また、この国を訪れた幼稚園、小学校、中高、大学の先生方は、「教育の原点」を見たと言い、多くの方々が、「日本での生活はこれでいいのか」と問いかけられたと言います。

みなさん、アジアでの”生”を体験し、21世紀での私たちの生き方をもう一度考えてみませんか。 ぜひ、スタディーツアーにご参加ください。

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スタディーツアー参加者募集要項は
こちらをご覧下さい

ACEF(アジアキリスト教教育基金)は

バングラデシュのキリスト教NGOであるBDP(Basic Development Partners)と共に、バングラデシュの基礎教育のために共働しています。

上記のように、このスタディツアーは、 はっきりとした目的を持ってアジアから「学ぶ」ためのものであり、単なる体験や観光ではありません。これを通して私たちの「生き方」や「将来の進路」を真剣に考えていこうとしているのです。バングラデシュの大地、人々との出会いを通して、神からの語りかけを聴き、共に祈ることによって、自らのあり方を問おうとしているのです。

BDP(Basic Development Partners)は

学校に行けず、田や畑で働いたり、街で物売りをしている子どもたちが、働きながら通える寺子屋学校を開き、一人でも多くの子どもたちに教育の機会を与えたいと願っています。
(創立者:Dr.ミナ・マラカール、責任者:アルバート・マラカール)

マラカール先生は、ACEFスタディツアーのメンバーがバングラデシュを訪れると、いつも歓迎の言葉をくださいました。ご病気の後も、私たちのために、足を引きずりながらも、笑顔を見せてくださり、温かい励ましの言葉をかけてくださいました。以下は、1998年夏のメンバ ーに語られた言葉です。

スタディーツアーでの、マラカール先生の奨励より・・・
Dr. ミナ・マラカール

02tour03-Dr_Malakar1994ここにいらっしゃるみなさんは若くてほとんどの方が学生です。みなさんがこれからの人生を過ごしていく上で、このような機会を持つことができたことはほんとうにすばらしいと思います。バングラデシュに来たということは、みなさんが日常生活している世界とはぜんぜん違った世界に足を踏み入れるということであり、みなさんにとってはある意味で挑戦、チャレンジではないかと思います。と同時にこうした機会をもつことができたのはまたとないすばらしい特権なのです。

わたしたちは、通常自分たちは将来どのような生活をするようになるかとか、お金持ちになりたいとか色々と考えます。しかしみなさんの日常生活とはぜんぜん違う世界に入って、なぜ、このような世界があるのかを皆さん自身が考えてみることが非常に大切なことです。私たちの人生は、ただ自分の欲望に従って自分がしたいことだけをしてその一生を終わってしまうのは大変残念です。そうではなく、この世界には別の苦しんでいる人たちがいることを知り、なぜその人たちがそういう生活をしなければならないのかを考えることこそ大事なことではないでしょうか。

神様は人間をみな平等に創ったに違いないのに現実は非常に違っています。ある人は大変富んでいるし、ある人は貧しさの中にいます。一体なぜそうなっているのでしょう。このように考えてみると、正義に反すること、貪欲や人間の持っているさまざまな問題によって世界がこのように作られているのではないだろうかと思えます。みなさんはバングラデシュでそれらの問題を実際に体験し、なぜそうなのかということを考える機会としてください。

BDPの活動

  1. 寺子屋幼稚園
  2. 寺子屋小学校
  3. 卒業生に奨学金
  4. 職業訓練学校
  5. 保健衛生教育
  6. 文化活動(音楽・舞踊等