ACEF(エイセフ)は、設立当時(1990年)はアジアの最貧国といわれたバングラデシュでパートナー団体BDPと共に教育支援活動を始めました。以来バングラデシュでBDPと共に子どもたちの教育のために働いています。
- 教育支援(ノンフォーマル小学校及びプレスクールの設立と運営ハイスクールの生徒への奨学金事業)
- 職業訓練(ハイスクールに進学できない子どもたちへの職業訓練)
- その他の活動(大規模自然災害の緊急支援の際にも協力や新規の取り組み)
BDPについて
1971年にインドから独立したバングラデシュは、アジアで最貧国といわれ、人々は絶対的貧困にあえいでいました。当時、同国における識字率は、約30%であり、特に女子に対する教育は軽視されがちでした。実質経済成長率は2.8%、1980年代にも3.8%程という低い数字でした。農村など貧しい地域においては、女子は14~15歳で口減らしのために嫁がされ、それが世界一の人口密度かつ人口増加率の一因ともなっていました。 長い間、女医として地域医療に従事してきたDr.ミナ・マラカール女史は、保健、衛生教育その他すべての地域活動の根底に「基礎初等教育」がなければならないことを痛感し、「すべての子どもに読み書きを」を念頭に、1990年5月、ダッカ市南部ジュライン(スラム地域)において寺子屋運動を開始し、それを、「サンフラワー教育計画=Sunflower Education Program = S.E.P.」と名づけました。家庭が貧しく、中学校に進めない女子学生に奨学金を与え、先生となってもらい、小学校入学前の子どもを集めて「寺子屋幼稚園」を始めたのです。
この運動は、みるみる拡大し、翌年にはダッカ郊外のガジプール県プーバイル地区、やがて、南部農村地帯のボリシャール県カティラ地区、北部農村のジャマルプール県ジャマルプール地区、ボクシガンジ地区、ネトロコナ県ネトロコナ地区にまで広がっていきました。
それから約10年を経過し、1999年6月、SEPは、政府からNGOとして正式の認可を受けました。この新たな出発にあたり名称を新たにSEPからBDP(Basic Development Partners)に変更しました。また、成人識字率が1991年の男性44%、女性25%から、2018年には男性が77%、女性が71%と改善しました。さらに、縫製業の伸びで経済成長率は1990年代以降5%以上の高い水準を保っています。一人当たりのGDPはここ30年の間に6倍以上になっています。その一方で、高等教育以降のジェンダー格差や、経済格差が広がっていることも現状で、課題として残されています。
BDPのWebサイト(英語のみ) http://bdp.org.bd/about.html
BDPのマガジン https://acef.or.jp/mail-magazine/
BDPの活動地域
活動地域は下の6地域です。ダッカ・ミルプール地区
ガジプール県・プーバイル地区
ボリシャール県・カティラ地区
ジャマルプール県・ジャマルプール地区
ボクシガンジ地区
ネトロコナ県・ネトロコナ地区